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● ギャラクシークエスト(原題:GALAXY QUEST)
監 督 :ディーン・パリソット
出 演 :ティム・アレン、シガニー・ウィーバー、アラン・リックマン、サム・ロックウェル、
ジャンル:SF(コメディ)
2000年 アメリカ

注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
この作品は、先ず背景の説明をしなくっちゃ!
主人公達は皆タレントでかつての人気ドラマ・ギャラクシークエストに出演していました。(映画の中で役者の役を演じてるってこと)
彼らはその後は仕事に恵まれず、昔の番組のイベントでのサイン会等で食いつないでいます。
そこに人間に化けた宇宙人・サーミアンが悪い宇宙人サリスとの戦争の助っ人を頼みに来ます。(サーミアン人には「ウソ」の概念が無く、傍受したギャラクシークエストを本物のドキュメンタリーだと信じて、番組中の宇宙船・プロテクター号まで作り上げているのです。)
売れない役者達は次の仕事だと勘違いしてOKします、大宇宙戦争を始める事になるとは知らずに!。
【感想】
かつての人気ドラマ・ギャラクシークエストとは、スタートレックの事です。
この作品は「スタートレック」へのオマージュだったのです。
最初お色気担当(?)のシガニー・ウィーバーが「私は人の言ったことを繰り返すだけなの!」と叫んだりして皮肉っぽいのかな?と思いましたがそんなことはありませんでした。
プロテクター号の構造まで知り尽くしているギャラクシークエストの大ファンの地上の少年に、艦長が無線でどっちに行けばいい?と尋ねたり、ホントにありそうな感じです。
とても丁寧に作ってあるコメディでした。

左:アラン・リックマン(ダイ・ハード)、右:シガニー・ウィーバー(エイリアン)
お二人はどの様な気持ちでこの仕事を引き受けたのか?
隊員の中のトカゲ頭のドクター・ラザラスはダイ・ハードの悪役のボスを演じたアラン・リックマンです。(彼がこの役を演じること自体が皮肉っぽくて、アランさんは心の広い方だったんですね! 2016年に亡くなったようです。)
レギュラーになりたかったがすぐに死ぬチョイ役だった男に、サム・ロックウェルがいます。
最後は「ギャラクシークエスト」のイベント会場へ不時着帰還、ファンは派手な登場(?)に大喜び! それまで身勝手で我ままだった船長(?)も苦労を共にした仲間やファンを大事にするようになって、めでたしめでたしで終わります。
コメディだけどパロディの元のスタートレックも大切にし、役者は別の架空の役者を演じる、意外に凝った作品でした! (さすがに「スタートレック」です。これを元ネタにした作品は色々あるようで、私が知った最近の物では「レッド・スーツ」(SF小説)があります。)
関連作品:ダイ・ハード…アラン・リックマン出演
:エイリアン …シガニー・ウィーバー出演
:マッチスティックメン…サム・ロックウェル出演
2018.09. ................ 傑作映画館の目次ページへ